写真で綴る野良猫達の物語


by nekogatari

喝采 (Hoshino)

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昨日偶然見たテレビ番組で、ちあきなおみさんの「喝采」が流れた。
そして、この曲を聴くたびに、いつも何故か涙ぐんでしまう。

子供の頃、決して恵まれた家庭環境じゃなかった私は、一人で夜遅くまでTVを見たり、ラジオを聴くのが好きだった。ブラウン管の向こう側には、現実の自分には無い「夢」や、自由な「世界」があったんだと思う。

この曲が大流行した1972年、当時未だ9歳だった私が、この詩の意味を理解していたとは到底思えない。 でも、スポットライト、冬の夕日、寂れた夜の駅、、、その情景が映像として浮かんでは消えていた。 カラオケのビデオみたいな余計な映像が無い分、切々と歌い上げる彼女のその瞳の向こうに、「物語」を見ていたんだろうな。

人生の半ばを過ぎた今の私には、歌詞の意味が痛いほど判る。
でも、浮かぶ映像はその当時のままなんです。

人間って不思議ですね。
もう何十年も広い広い世界でたくさんの経験をして来たと言うのに、、、
人々に受ける写真だって、その気になれば撮れるだけのズルサも身に着けてるのに、、、

  
「いつものように 幕があく  降りそそぐライトの その中

 それでも わたしは  今日も恋の歌 うたってる」

【吉田 旺 作詞 『喝采』より引用】


孤独で、そして少し寂しげな猫の写真ばかり撮ってしまうなんて、、、

虚飾はいらない。

「物語」が浮かぶ猫写真を撮りたいと思う。
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by nekogatari | 2008-10-07 13:50 | Hoshino