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写真で綴る野良猫達の物語


by nekogatari

栄者必衰 時代はイヤでも変化して行く。 (Hoshino)

祈り へのコメントを受けて

今の時代、カメラが撮影に必要な操作のかなりの部分をサポートしてくれますよね。
かつてピントと露出を合わせられるだけで「プロ」と呼ばれた時代もあったんです。

顕著な例は、スポーツ写真。最近じゃ読み捨てられる運命のスポーツ新聞でさえ、ドラマチックな写真が多くなったと思いませんか?

確かに、ピントも露出もマニュアルで、しかもフィルムチェンジの間合いさえ配慮しなければいけない現場では、「撮影職人」が必要だった。絶対にピントが合った決定的瞬間を明日の朝刊に載せる為に、「ちゃんと写ってる」事が最優先だった。

今では、300mm位の望遠レンズも普通に買えるし、(かつては特殊なレンズだった)ピントだってカメラが合わせてくれる。8ギガのCFを突っ込んどけば、残りの枚数なんか気にならないからバンバン撮れる。 自ずと「感性やセンス」を発揮する余裕が生まれますよね。

と言うか、もはやただ「写ってる」だけじゃ仕事にならないんですよ。だから若くて熱いカメラマン達がバンバン感動的なスポーツ写真を撮ってのし上がって来る。 今や、スポーツ写真って写真表現としてみてもレベルの高いジャンルになって来た。まさにその写真は「人間ドラマ」なんですよ。

「猫の写真」に関して言えば、未だ未だ「写すので精一杯」って感じかな。 表現するに至ってないんですよ。 もちろんそれでも趣味でやってる分にはかまわないですよね。 「走ってる電車より、ホームに止まってる電車を克明に記録したい」 「好きな人を出来るだけ可愛く、アップで、背景もボカして写したい」って言うのの「猫写真版」だとすればそれで良いんですよ。

でも、これは「写真」であって「写真表現」じゃないんですよ。 「好きな物を撮りたい」って言うのと「何かを表現する」って全然違うんです。 その違いに気付かない(認めたくないのかな?)人が多いんですよ。 だから、いつまでたっても「犬猫写真」なんて揶揄されちゃうんです。 残念でなりません。

はっきり言います。

『猫の写真でだって、絶対に作品は作れます。』

但し、人間として幼稚な人には無理です。
傷つき、苦しみ、感動して、泣いて、喜ばれて、、、自分を磨いてください。
by nekogatari | 2008-07-16 23:44 | Hoshino